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社長のお仕事 レビューor会議 ゴージャス! ダイエット 起業のキッカケ 焼肉マーケット 狂牛病

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社長のお仕事

人見:本日は牛角や土間土間などで有名なレインズインターナショナ
   ルの西山知義社長にインタビューをさせて頂きます。

西山:よろしくお願いします。

酒井 人見:よろしくお願いします。

人見:まず最初に西山社長がどれだけ忙しいかということで、平日の
   タイムテーブルについてお聞かせ下さい。大体、何時に出社し
   て何時ごろお帰りになるんですか?

西山:始業時間は10時ですが、いつも9時45分には出社してます。
   夜は、会食があるときは18時か19時ごろに会社を出ます。
   帰宅するのは大体2時とか3時になってしまいますね。

人見:それより早く帰られることは、あまりないんですか?

西山:ほとんど、ないですね。

酒井:じゃあ、お子さんが小さいと思うんですが、寝る前に会わ
   れることは無いんですか?

西山:ありません。そのかわり、休みの日は毎週必ず公園やデパート、
   夏だったらプールに一緒に出掛けます。

酒井:土日と平日で、家族モードと仕事モードと。

西山:きっちり分けています。土日は絶対に家族と一緒に過ご
   したいので仕事やゴルフは入れないようにしています。
   そうしないと家族の時間が無くなってしまうから。社員にも
   いつも話していることですが、誰にとっても家族は一番大切。
   私にとっても家族の笑顔は、最大の仕事の活力になります。

酒井:会食があるっておっしゃってましたけど、週に何回くらい?

西山:週に4回ぐらいです。

酒井:じゃあほとんど?

西山:そうですね。

人見:やっぱりVIPなお客さんとかいらっしゃるんですか?

西山:法人さん相手の仕事ではないですし、
   私にとってのお客様というのは、「牛角」や「土間土間」などの
   お店に来て下さる一般のお客様のことですから、
   お客様との会食というのはないですね。
   会食のお相手は、取引先様や証券会社の方、金融関係の方、
   あとは食品関係の方。それに経営者の友人や先輩ですね。

酒井:やっぱり、私たち大学生から見たら「すごい」って言うような
   人ばっかりなんですか。

西山:そういう人は多いと思います。

酒井:ズバリ聞いちゃいますが、会食ではやっぱりおいしいものとか
   食べるんですか?

西山:大切な方と食事をするので、確かにおいしいものを
   いただく機会は多いです。

酒井・人見:いいなー!

酒井:今までで一番、おいしかったもの教えてください!

西山:どのお店も美味しいですが、今一番好きなお店は「京味」です。

酒井・人見:キョウアジ?

酒井:京都の味?

西山:そう。「京都の味」って書いて、「京味」。そこは本当に
   おいしいと思います。







レビューor会議

酒井:やっぱり会議とか、多いんですか?

西山:会議よりもレビューを行ってます。

酒井・人見:レビュー?

西山:私から部下に対していつも色々リクエストするんですけど、
   毎週各部門のリーダーから、そのリクエストに対しての経過、
   例えば、顧客満足度、組織風土、サービスレベルの
   データを定量的に数値にしたもの等、売上や利益などの数値だけでなく、
   様々な資料やデータを持って報告してもらう時間を
   月曜日と火曜日に集中してつくっているんです。
   このレビューで全社の状況を把握してるんですよ。この部
   署は今、どういう風に進んでて、どれくらい収益が上がってて
   社員達がどういう状況で働いてるのかっていうのを
   知る為の時間なんです。
   どの部署も、計画や予算があって、それに対して実績がどうかって
   いうのを報告してもらう、達成していれば次の高い目標を設定するし、
   もし達成してない場合は「何が原因か、いつまでに達成するか」を
   その場で私に説明してもらう。それがレビューなんです。
   会議と言うよりは、そういう時間のほうが多いかな。
   会議は、取締役会の他に、経営戦略会議が月に一回、
   役員全員で行っている朝会というものが週に二回、
   また、新メニューの商品会議などがあります。


レビューすることで全社を把握します。


ゴージャス!

酒井:やっぱり社長さんていうと、ゴージャスなイメージがあるんで
   すが、プライベートはやっぱりゴージャスなんですか?

西山:皆さんがイメージする程、ゴージャスじゃ無いと思います。

酒井:別荘とかないんですか?

西山:マンションですが、ハワイに別荘がありますよ。

人見:ハワイ!!国内じゃない!

酒井:いつ買ったんですか?

西山:最近です。

酒井:今までで一番ゴージャスな経験って、なんですか?

西山:うーん、なんだろ…。

人見:なんか私たちには想像も出来ないようなものです。地球をクル
   ージングした後、ヘリで東京一周しちゃった、なんて話とか!

西山:そういうのは、ないですが、古い友人がディズニーランドに
   勤めているので、息子が誕生日の時に頼んで、特別に
   並ばずにアトラクションに乗らせてもらったりとか、
   会社でプライドやK−1の協賛をさせていただいたので、
   前の方の席を取ってもらって観戦したりしたことはあります。
   大きなゴージャスではないかもしれませんが、
   そういった小さなゴージャスがとても幸せなことだと
   感謝しています。



ダイエット

人見:お気に入りのスーツのブランドとかはありますか?

西山:今日着ているゼニヤは好きです。

人見:おいくらくらい、するんでしょうか?

西山:今日のは30万くらいかな。

酒井:やっぱりオーダーメイドですか?

西山:そう、オーダーメイドです。でも最近ダイエットしていて
   少し痩せたので、オーダーじゃなくても着られるようになって
   きました。
   ダイエットは朝・昼を抜いて、夕食だけ食べる方法なのですが、
   辛いんですよ〜。本当は高級料理よりもラーメン・ギョウザライス、
   吉野家の牛丼などが好きで、すごく食べたいのに、
   夜は会食があるから、自分の食べたいものが食べられない。
   会食だからフレンチや和食になってしまう。
   それが今の悩みです(笑)

酒井:3時に会食が終わってから、ラーメン屋さんに行って食べるとかは?

西山:前はやっていましたが、
   それをやっちゃったらダイエットにならないでしょ?(笑)

酒井・人見:そうですよね(笑)

酒井:土日に家族で食事に行かれるんですか?

西山:はい。土日の昼は本当に辛いです。日ごろは忙しいから昼食を抜いても
   全く辛くないけど、土日はずっと家族と一緒にいるでしょ。
   息子がミートソースとか食べてると、どうしても食べたくなってしまう。
   それで夜、自分でミートソースを作って食べたりします。

酒井:え!夜はご家族で一緒に食べられないんですか? 

西山:いや、食べますよ。一緒に。

酒井:別々のものを食べるんですか?

西山:僕だけミートソース。食べたいものが違う。
   でも基本的には外食することが多いです。土日に外食する時は、
   うちの店が多い。レッドロブスターに行ったり、土間土間に行
   ったり。この前「牛角」に並んでいたら、知り合いに会っちゃ
   って、「なんで、並んでるの?」って聞かれました(笑)

酒井:社長さんだって事を店員さんは知らないんですか?

西山:いや、知ってても、お客様が他に居るのに「席空けて」
   なんて言えないでしょ。
   社員には普段、「お客様を大切にしろ」って言ってるのに
   「自分が来たら、お客様より優先しろ」なんておかしいし、
   うちの社員もそういったことはしないです。
   何よりもうちの理念である「感動創造」に反するでしょ?

酒井・人見:はい。


ダイエットやや成功!




起業のキッカケ

酒井:今の仕事を始めたきっかけを教えていただけますか?

西山:「今の仕事」っていうのは飲食業?それとも起業自体?

酒井:まずは独立起業自体の方をお話してください。

西山:独立したのは21歳の時、大学を中退して不動産会社を21歳の時
   に創ったんだけど、きっかけとかいうよりは、
   とにかくもう「独立する!」って小さい頃から決めていたんです。
   小さい頃、父親の会社が倒産して、家に債権の取り立ての人が来たり
   して、それまで住んでいた家が無くなって…母親がずいぶん悲しい思
   いをしたりしてるのを見てきました。
   だから「いずれ自分が大人になったら会社をやって、そういう
   人たちを見返してやりたい」と思っていた。
   どこかの企業に就職して、お給料をもらおうって意識は
   まったくなかった。

酒井:じゃあ、その不動産から外食産業に移ったきっかけっていうの
   は何だったんですか?

西山:昔、自分が営業マンとして不動産会社に勤めてる時は、すごく
   成績良かったんだけど、人を使うってことになると、全然必要
   な力が違うって事に気付いていなかった。それまで「自分は
   営業が得意だから、会社やっても上手くいく」と思っていたん
   ですが、全然上手くいかない。で、出来ない人が居ると、頭に
   来ちゃう。「なんで、そんなに間抜けなんだろう」って思って、
   言いたいことを言ってしまう、そうすると皆、辞めてしまう。
   だから、なかなか上手くいかなかった。
   それで今度は歩合制にし、出た利益の中から何%かのお給料を
   支払うようにしてみたけど、今度は職人さんみたいになってき
   ちゃって、全然言うことを聞いてくれない。
   「お客様には、もっとこういう風にしたほうがい
   いんじゃないか」って言うと、「うるせえな、別に俺は、この
   会社じゃなくたっていいんだ。他の会社行ってもいいんだ」と
   か言われて。そんなタイミングで横領事件がおきちゃったんです。
   金庫から600 万円無くなってた。そんなこんなで会社が
   倒産寸前にまで追い込まれ、なんでこうなってしまったのかを
   考えてみた時、社員の人たちが一種の職人さん状態になっちゃっ
   たことが原因だと思ったんです。それで職人さんが存在しない「マク
   ドナルド」というものに興味を持ったわけです。そこで不動産をやり
   ながら半年間マクドナルドでアルバイトをし、スタッフの
   評価制度とか、お客様に対しての考え方とか、そういうものを学びま
   した。丁度24歳だったから周りに居るのは高校生とか大学生の子
   ばっかりだったんだけど、彼らがすごくよく頑張る姿にとても興味
   を持った。休憩時間にビデオを見てオペレーションを勉強したり…
   何でこんなに頑張れるんだろうって?って。考えながら
   よく見てみると、評価制度が休憩室に貼ってあったりして、
   スタッフ皆が自ら勉強して少しでも時給を上げたいって思える仕組み
   が出来ていたわけです。
   それで、その時に自分が今までやってきた経営はちょっと違ったな
   と思いまた。一番驚いたのは、店長が、いきなりポテトを沢山捨て
   てしまった時。揚げて7分たったらポテトを捨てちゃうんです。
   もったいないと思って「何で捨ててしまうのですか?」って聞いたの。
   そしたら「ここの店にこれから何十回も何百回も来て
   くださるお客様に対して、冷めたポテトをお出しするなんて、西山
   君がお客様だったらどう思う?」って言われてね、その時に
   「ああ、もしそのポテトが美味しくなかったら、二度と来ないな」
   って気付いたんです。それから店長に「出来るだけポテトを捨てなくて
   も済むように、時間や量を計算して作るようにするんだよ」
   っていうの言われたときに、今まで自分は
   「お客様が何を欲しいか」よりも「自分がどういうものを売りた
   いか」「自分がどういうものを借りさせたいか」ということばか
   り考えていたと気付いたんです。要は、相手(お客様)はどうだ
   ろう?っていう視点が全くなかったんですよ。
   だからどこか仕事に誇りがもてなかった。マクドナルドでバイトをして
   「お客様のために頑張ると、すごく気持ちがいいな。それが仕事なんだ
   ろうな」っていう一番大切なことに気付いたんだです。
   本来は職人不在でどういう経営をしているかを見に行くつもり
   だったのが、結果的に得られたのは、お客様に対しての考え
   方だった。私が不動産でやってたことは、お客様に冷めたポテトから
   順番に売ってたということ。でもそれは違う。まずお客様のことを一生懸
   命考えて、それから自分達が収益を得るのが仕事の順序なんだってこと
   に気付き、それを目の当たりにしたんです。それまでにも
   何人かの方が「お客様の為に、お客様の為に」と話しているのを
   耳にしたことはありました。
   でも、「お客様の言う事を一番に聞いていたら、自分がメシ食えなく
   なるじゃん」って思い、それは奇麗事だとしか思っていなかった。
   でもそうじゃない光景を初めて見て、本当に感動して、その経験を元に、
   不動産に活かそうと思ったんです。でも、それもなかなか上手くいかなくて
   そこで、思い切って外食をはじめようと思ったんですよ。

酒井:そこで外食を選んだわけですね。

西山:そう。「楽しそうなお客様の顔を目の前で見られる仕事って
   どれだけあるんだろう?」って考えてみたんです。車の
   営業マンは、お客様が家族でどこか行ったりして喜んでいる姿とか
   はわからないでしょ。宅配のピザ屋さんは、箱のふた開けて「わ
   ーっ!」って喜んでいる頃には、帰った後じゃない。中々ないんです。
   だからこそ、その場で喜んでる顔が見られるって言うのは、すごく
   いい仕事だなって思ったんです。
   一人暮らしをしている時によく友達を家に呼んで、料理を食べて
   もらうのが好きだったんです。料理を出したとき、
   食べてもらって「おいしい!」って言われるのがすごく嬉しい。
   飲食店っていうのは、それを不特定多数の方に毎日やっているの
   と同じだから、ずっと楽しいじゃない。
   だから今でも、友達や知人にうちの店に来てもらって、みん
   なでわいわいやったり、美味しいっ言ってもらえると本当に楽しい。
   それで外食やりたいって強く思ったんです。
   でもマクドナルドの隣にハンバーグショップ出したら、
   一日でつぶれる可能性があるな…何をしようか?と考えました。


小さい頃から社長しか考えていなかった。




24歳の時。不動産業の社長をやりながら、 高校生や大学生のアルバイトにまじって、 マクドナルドで働いてみました。


焼肉マーケット

   そこで、すごく人気があるんだけど、20〜30代前半の人たちが
   食べに行きにくいお店は何かなって調べてみたんです。そんな時、
   たまたま社員たちに誘われて、ある焼肉屋さんに
   行ったら、行列が出来てたんだけど、立地がすごく悪い上に、
   肉も硬いし、サービスも凄く悪かった。でも安い。なん
   でこんなお店が流行るんだろうと思って調べてみると、
   焼肉のマーケットって1年間に5700億円ぐらいあって、そ
   の中に7200軒のお店があることがわかったの。更にその内の3200軒
   は個人経営だったの。つまり、パパママストアが多いから
   なかなか企業努力が成されない。唯一あるチェーンの
   叙々苑は美味しいけど高いし、他のチェーン店さんは安くても
   味が今ひとつだったりする。そう考えると、20〜30代の人が行く
   焼肉店が一軒もないんじゃないかって気付いた。
   だからその人たちが行ける店をつくろうと思った。そして、
   そういった人達が一回の食事で支払える限度額が2800円と
   いうことが統計で出ていたので、それなら2800円以内で、
   その人たちに好まれる内装で、喜んでもらえるサービスにしたら
   絶対流行ると確信した。それで牛角を作ったの。今は女性同士
   でも焼肉行くでしょ。牛角が出来る前は、女性同士で焼肉って
   選択肢になかったんですよ。男性同士か、おじさんたちか、
   お金持ちが食べにいくかだったけど、そこに新しいマーケットを
   見出すことができた。


焼き肉マーケットの最高ブランド「牛角」誕生秘話
http://www.gyukaku.ne.jp/



狂牛病

酒井:ありがとうございます。少し質問を変えますが、外食産業を始め
   てから、最大のピンチってなんですか?

西山:それはやはりBSE(狂牛病)ですね。

酒井:やっぱりすごい影響受けたんですか?

西山:利益で3億8千万位影響がありました。

人見:ひえ〜!

酒井:それじゃ一番感動した瞬間は?

西山:やっぱり上場した時。もっと正確に言うと、上場した時に新光証券さん
   の掲示板で初値がついた瞬間に社員と一緒に抱き合って泣いた時です。
   昔は、タタミ6畳から始めて、12万円のエアコンを購入するのも
   全社員で考えて、どうするか決めるような小さい会社だったから。
   ある日女子社員がね「すみません。辞めたいんです」って言って来て、
  「どうして?」って聞いたら「会社にダニが居るから」って(笑)
   そう言われた時に皆、「そういえば痒かったね」って(笑)。
   あと、ゴミを出すお金が惜しくて、ずっと事務所に溜めてたら、
   そのゴミが溜まり過ぎて事務所から外に出れなくなっちゃったりとか。
   そういうコントみたいな話が本当にあったんだけど、その頃から
   一緒にやってきたメンバーが多いから、会社がまさか上場するなんて
   皆にとって夢みたいな話でしょ。
   皆への感謝と感動で思わず涙が出てきました。

酒井:なんか、お祝いとかしましたか?

西山:盛大にパーティをしましたよ。

酒井:やっぱり焼肉です?(笑)

西山:いえいえ、会場を借りて皆でケーキでお祝いしました。


狂牛病のダメージは利益で3億8000万円!


次回 後編予告:起業家排出機関! Continued



社長のお仕事 レビューor会議 ゴージャス! ダイエット 起業のキッカケ 焼肉マーケット 狂牛病